【経験談あり】大手企業vs中小企業、あなたはどっちに向いている?

    大手企業と中小企業の働く上での違いはどのようなものでしょうか?

    実際にどちらでも働いたこともあり、約500社の取材経験のある筆者が、

    中小企業と大手企業の違いや、それぞれの良いところ、大変なところなどを経験談も含めてご紹介します!

    目次

    大企業と中小企業の違い

    大手企業とは

    大企業とは、規模の大きさや、経済力、社会的影響力において優位性を持つ企業のことを指します。

    一般的に社員数が多く、平均年収が高く、福利厚生も充実していることが多いです。

    大企業では、部署が細かく分かれていて、業務は細分化されていることが特徴です。

    そのため、新卒や転職者にとっても専門スキルやキャリアを積む機会が豊富にあり、

    仕事の安定性や将来性を重視する人に向いています。

    研修の機会も充実している場合が多く、新卒で入社しても順を追って手厚い研修を受けることができる場合が多いです。

    また、名の知られた大手企業で働くことは、世間体が良いと考える人も一定数います。

    中小企業とは

    中小企業は、従業員数や資本金、売上高において一定の規模以下の企業を指します。

    中小企業庁の定義では、以下の通りです。

    中小企業庁「中小企業白書 小規模企業白書2021年度版」より

    また、上記の資料にもあるように、日本では社会全体の企業数の99.7%を中小企業が占めています。

    中小企業では、役割が多岐にわたり、従業員一人ひとりが多様な業務を担当することが特徴です。

    これにより、幅広い経験を積むことができ、経営の動きを身近に感じながら働くことが可能となります。

    アットホームな職場環境であり、経営者と従業員との距離が近いため、意見を直接伝えやすく、

    組織として柔軟に動けることも中小企業の大きなメリットです。

    大企業に比べて年収や福利厚生の面で劣るケースもありますが、それも企業によって異なります。

    大企業のメリットとデメリット

    大企業のメリット

    大企業で働くことの最大のメリットは、その安定性と充実した福利厚生にあります。

    大手企業は大規模な事業を展開しているため、経済的な安定性が高く、

    長期的なキャリアを築きやすい環境が整っています。

    また、退職金制度など、従業員をサポートする福利厚生が充実しており、働きやすい環境が提供されます。

    さらに、大企業はブランド力が高いため、仕事を通しての経験だけでなく、

    履歴書に書ける企業名も、将来的なキャリア形成において大きなアドバンテージとなります。

    また、さまざまな部署や関連会社があり、1つの仕事や上司などが合わない場合にも、

    数年でお互いに異動となる可能性もあります。

    社内でのキャリアパスが豊富な点も大企業の魅力の1つです。

    筆者は1社目が中小企業で2社目が大手だったので、友達に話したときに社名だけでわかってもらえるというのは大きな違いだと感じました。

    大企業のデメリット

    一方で、大企業にはいくつかのデメリットも存在します。

    その一つが、組織が大きいがゆえの風通しの悪さです。

    部署やチームが多岐にわたり、意思決定のプロセスが複雑で、個人の意見が反映されにくい場合があります。

    また、大企業では役割が細分化されているため、一人ひとりの業務範囲が限定されがちで、

    多様な経験を積みにくい環境もあります。

    これは、特定の分野でのスキルは向上しますが、幅広い視野を持つことが難しくなる可能性があります。

    さらに、大企業の場合、昇進や昇格の機会が限られており、

    一度出世コースから外れてしまうと、キャリアアップを目指すことは難しくなりがちです。

    また、メリットとの裏返しにもなりますが、職種や職場が多岐にわたる分、

    意に反して職種や勤務地が変わってしまう可能性もあります。

    中小企業のメリットとデメリット

    中小企業のメリット

    中小企業で働くメリットの一つは、アットホームな職場環境が多いことです。

    従業員数が少ないため、一人ひとりのことをお互いが把握しており、協力し合えることもあります。

    また、社員と経営層の距離が近く、意思決定のプロセスを体験できる機会が多くあります。

    これにより、自身の仕事が会社に与える影響を直接的に感じやすく、

    やりがいや達成感を得やすいという点が挙げられます。

    また、小規模ながらも幅広い業務に携わることができるため、

    多様な経験を積み、スキルアップにつながる環境が整っています。

    こうした経験を若いうちから積めることは中小企業の大きな魅力であると言えます。

    また、スタートアップなどの成長期の企業であれば、組織の拡大に伴って昇格がしやすくなる可能性もあります。

    中小企業のデメリット

    一方で、中小企業で働くのにはいくつかのデメリットも存在します。

    大企業に比べると年収や福利厚生が劣っている場合が多く、経済面での待遇が劣る傾向にあります。

    また、規模が小さいことから事業の基盤が不安定となりやすく、

    景気の変動による影響を受けやすいというリスクも持ち合わせています。

    さらに、停滞している組織や業種では、組織内での動きも少なく、

    キャリアアップの機会に限りがある場合もあります。

    あなたはどっちに向いている?

    大企業向きの人の特徴

    大企業向きの人の特徴として、安定した職場で働きたいと考える方が多いです。

    大手企業は、年収や福利厚生が充実しており、世間体も良いため、これらを重視する方には適しています。

    また、ルーティンワークや専門性の高い仕事を深く研究し、

    長期的なキャリアを築きたいと考えている人にも向いています。

    大企業では部署ごとに仕事が細分化されていることが多く、

    自分の専門性を活かしながら、より大きなプロジェクトに貢献できる機会があります。

    中小企業向きの人の特徴

    一方、中小企業向きの人は、アットホームな職場環境や経営に間近で関われる環境を好む傾向にあります。

    中小企業では、社員一人ひとりの貢献度が目立ちやすく、裁量も大きいことが魅力です。

    また、多岐にわたる業務を経験できるため、自己成長を重視し、

    柔軟にさまざまな仕事にチャレンジしたい人に適しています。

    スタートアップ企業や急成長中の会社では、事業成長の過程を間近で見れることもあり、

    積極的に意見を出し、物事を動かしていくことにやりがいを感じる人にとって、

    中小企業は大きな魅力を持っています。

    筆者の経験談

    筆者は中小企業も大企業もどちらも経験をしたことがありますが、

    まさに今回ご紹介したようにそれぞれのメリット、デメリットがありました。

    個人的には、若手のうちに早く経験を積んで成長していきたいという人は

    中小企業で経営も直近に見ながらさまざまな業務スキルを磨いていくことがおすすめかと考えています。

    逆に社会人として着実に成長していきたいという人や、できるだけ同じ会社でずっと勤めあげたいという人は

    研修体制も整っている大手企業の方が向いているのではないかと思います。

    それぞれのメリット、デメリットを把握した上で、自分にあった会社を見つけましょう!

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